電波と犬とワルツを。









―――プロローグ―――




灰色の空で白く鈍い光を放つ太陽を、厚い雲が覆い隠す。
わずかな日の光をも失い、一層暗さを増した森を、一人の少年が歩いていた。
辺りの暗さに気づいて空を見上げる少年。
今にも降り出しそうな雲を見て足を速める。
少年の足が向かう先には、小さな村があった。









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