《町:ペルスト【でいいですか】》
ラック 「宿取れてよかったねー」
アズマ 「そうですねー」
ラック 「アズマのおかげだねっ」
エマ 「怪我の功名……」
アズマ 「す、すみません……」
?? 『ほんと何なんだろうこの人たち…』 【あ、あれ、なんかまだ名前出てないや。】
ラック 「あ、そう言えば、まだ名前言ってなかったや。
オレ、ラフィクス。ラックって呼んでね。で、こっちはエマ」
エマ 「エマーシャ・ソインです。二度と喋れないようにしてさしあげましょうか?」
ラック 「えー?!何でー?あ、んで、こっちがアズマね」
アズマ 「ああああアズマ=ミツヅキです、すいません…」
レイ 「レイ・ライトです」
ラック 「そっか、よろしく!じゃ、また明日―。」
《あすた》
【え、普通翌日とか・・・いや、明日とは書かんというか…あすた?】
レイ 「……そうですか、ありがとうございました。」
おばちゃん「いいえぇ、あたしゃただ伝わっとる話をしただけだからねぇ。礼にはおよばんよぉ。」
ラック 「ねーねー、何の話?」
アズマ 「ラックさん、お話に割り込んじゃいけませんよ」
>レイ 「?!『気配がしなかった…こいつら、生き物か…?』別に…」
ラック 「えー?話してよー。話そ話そ話そ話そ話そーーー。」
レイ 「……わかった。聖なる剣の伝説を聞いてたんです。」
ラック 「聖剣伝説?レジェンドオブマナ!」 【チョイ古い。】
エマ 「違うし」
ラック 「んで、聖剣ってどんなの?」
レイ 「この剣です」【持ってんのかよ!】
アズマ 「そうなんですか?!」
ラック 「わあ、すごいなあ!!でもなんでそんな話聞いてたの?」
アズマ 「ダメですよラックさん、きっと何か事情が…」
ラック 「そうなの?聞いちゃだめなの?」
レイ 「別にだめではないんですけど。」
ラック 「じゃ、聞いていい?」
レイ 「まあ、いいでしょう。私の剣は、まだ未完成なものなんです。完成させるためにはあるものが必要で…。
それを探す旅をしているんです。それでさっ き、それらしき情報を得たわけです。」
エマ 「で、この近くにそのためのものがあると?」
レイ 「そうです。…では、私はこれで」
ラック 「え。ガーベストには行かないの?」
レイ 「もともとガーベストに行こうとしていたのはこういう情報を集めるためですから。」
ラック 「そっか…。じゃあ、オレも行く。」
レイ 「しかし、あなたは先を急ぐのでは?」
ラック 「別にいいんだ、そんなに急いでるわけでもないし。」
レイ 「でも、これは私の問題です。あなた達にまで迷惑をかけるわけには…」
ラック 「いいんだよ。楽しそうだしさ。それにレイは仲間だし」
アズマ 「ぼ、僕は、ラックさんと一緒に旅してますから…」
エマ 「じゃ、私はこれで」
ラック 「えー」
エマ 「…冗談じゃないですか。仕方ないから私も行ってあげますよ。バカだけじゃ心配だし」
ラック 「じゃあ行こう!」【絵馬さんを素無視出来るまでに強くなったラック。慣れか?】
レイ 「すいません…ありがとう」
《洞窟内》
アズマ 「真っ暗ですね…。あ、足下に気をつけてください。」
レイ 「宿の方の話では、この中にあるそうです。
…そういえば、最近ここによくわからない魔物が出るそうですよ。」
アズマ 「よくわからないって、いったいどんなのでしょうか……?」
ラック 「うわ?!」
(音:どたばた)
レイ 「どうしたんですか?!」
ラック 「あっ、レイ!聞いてよ、何かいきなり変なのが」
??? 「変なのとは何だよっ!」
ラック 「え、だって変なのじゃん…って喋った?!」
??? 「喋って何が悪いんだよ。ていうか普通喋るだろ」
レイ 「魔物は普通喋らないが…」
??? 「魔物ぉ?オレ魔物じゃないぜ。」
レイ 「では、あなたはいったい…」
??? 「あんた達こそ何なんだよ、わざわざこんなとこまで来てさ。」
ラック 「オレ達は…」
レイ 「聖剣の部品を取りに来たんです」
??? 「へぇー。」【1へぇ 】
ラック 「あなた、知らない?」
??? 「知ってるけど……教えちゃいけないって言われてるしさぁ」
ラック 「そこをなんとか」
??? 「んー…まいっか。じゃあついてこいよ。」【軽!!だめじゃん!】
ラック 「よかったね、レイ!」
《聖剣の村》
??? 「ここだよ。長老が部品について知ってる」
レイ 「こんなところに、村が…」
アズマ 「き、君はどうしてそんな事を知ってるんですか…?」
??? 「だってオレ、この村出身だもん。ちなみに長老はオレのじいさん。」
エマ 「誰か来ますよ」
??? 「あ、じいさん。おーい!」
長老 「おお、タクミ…おや、こちらの方達は?」
タクミ 「聖剣の部品を探してるんだってさ」
長老 「なんと!タクミ、おまえ、聖剣の事は軽々しく口に出してはいかんと言ったじゃろう!」
タクミ 「えー、別にいいじゃん。部品だけあっても意味ないんだしさ。」
長老 「まったく…。そういうわけですので、お帰りいただけませんかのぅ」
レイ 「あの…私は聖剣を持っています。」
長老 「なんと?!聖なる剣を…。生きてこの目で見られるとはのぉ…。 そもそもこの村は聖なる剣が封印された場所でしてなぁ。昔ここには」
レイ 「あの、それで聖なる剣の部品はどこにあるのですか。」
長老 「まあ待ちなされ。久しぶりの御客人じゃて、ゆっくり話でも聞いていってくだされ。」【おいジジイ!】
レイ 「あの、ですが…」
長老 「そもそもここには昔………(中略)
………というわけなんですじゃ。」【略しすぎ!】
タクミ 「……………」
アズマ 「タクミさん?」
タクミ 「はっ…もう話終わった?」
レイ 「終わりましたよ。」
アズマ 「いけませんよ、話の途中で寝たら…」
タクミ 「だって、じいさんの話なんてもう何度も聞いたし」
エマ 「そのとき、背後から現れたのは…」
ラック 「わーーーー!…エマが言うと、真実味あふれててなんか怖いよ…」
アズマ 「な、何やってるんですか…?」
ラック 「え?退屈だったから怪談。」
エマ 「ホラ、あなたの後ろにも白い影が…」
アズマ 「ひぃぃぃ!!!や、やめてくださいエマさん……」
レイ 「で、長老。聖なる剣の部品はどこに…」
長老 「おおそうでした。そもそもこの村は…」
タクミ 「じいさん、さっきも言ってたぞそれ。ボケた?」
長老 「おお、もう話したかのぉ。忘れとったわい。 では、今からその部品のあるところへ案内しますぞ。」
エマ 「ホラ、あなたの肩にも青白い手がぬ〜〜っと?」【ほんま何やってんの絵馬さん。 】
長老 「ぬぁぁぁあぁ?!!」
(音:どさっ)
タクミ 「うわあ!じいさん?!」
レイ 「長老!!」
ラック 「おじいちゃん?!エマ、変なこと言うなよ!」
エマ 「何です?私のせいですか?」
ラック 「そうに決まってるよ!」
エマ 「何を言うんです。長老が情けなさ過ぎるんですよ。」
タクミ 「二人とも漫才してる場合じゃないってー!」
アズマ 「そ、そうですよ皆さん!長老の心配してください!」
エマ 「うるさい」
アズマ 「ひぃ!!」
レイ 「何やってるんですかタクミさん。ツッコミが甘い!ツッコミというのはですね、 …はっ!そんなことやってる場合じゃない!長老、しっかりしてくださ い!」
ラック 「レイ……」
アズマ 「タクミさん、あなたの家はどこですか?!」
タクミ 「ああ、すぐそこだけど…」
(音:がばっ)
長老 「でも電話番号は秘密ですぞ。ポッv」
(音:どさっ)
アズマ 「ひぃ?!蘇生した?!」
エマ 「んなこと言うために生き返ったんかい。」
レイ 「死んでませんって。さあ、長老を運びましょう。」【レイは冷静の冷】
《タクミの家》
タクミ 「今、ベッドに寝かせて来たよ。」
(音:ぐきゅるるる)
タクミ 「誰の腹の音だ?!」
ラック 「オレじゃないよ!」
エマ 「ああ、今の私です。」
全員 「え」
長老 「おやつなら机の上にありますぞ。」
タクミ 「じいさんもういいのか?」
長老 「ちょっとぎっくり腰になっただけじゃよ、大丈夫じゃ」
タクミ 「嘘つけ、倒れたじゃん!」
長老 「まあそれはいいとして、聖なる剣の場所へ案内しましょう。」
エマ 「また倒れないでくださいね」【おまえのせいだろう! 】
《洞窟》
長老 「ここですじゃ。」
レイ 「これが、部品…?」
ラック 「あ、吸い込まれた。」
レイ 「剣が光っている…。これで、一つか…」【え、この場面……短!】
《村はずれ》
長老 「ガーベストはあっちにあるはずですじゃ。」
レイ 「お世話になりました。」
(音:ドダダダダ バンッ)
タクミ 「おれも行くっ!」
ラック 「タクミ?!」
タクミ 「オレもつれてけよ!面白そうだし!」
ラック 「別にいいけど…」
タクミ 「そうと決まったらとっとと行こうぜ!んじゃな!じいさん!」
長老 「寂しいですじゃ……。タクミ、お土産よろしくな〜〜!」
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