《森の中》
(音:ズドドドド)
???「ん?」
(音:ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド)【近づいて来る感じ】
???「何や?!」
(音:ザッ←物陰から出て来た音)
ラック「うわぁぁぁまた迷ったぁぁぁ!」
アズマ「ま、待ってくださいラックさぁぁん!」
ラック「うわーーんっ!」
タクミ「あんたら何で迷うのさ?!」
レイ「ふぅ…」
エマ「一本道で迷うとは…なかなかですね。」
(音:ズドドドドドドドドドドドドドドドドド)
???「今のって…何やったんや…?」
(音:ズドドドドドドドドドドド ザッ キキーッ )
ラック「あっ!いたいた。すみません、ちょっといいですか?」
タクミ「ガーベストってどこにあんの?」
???「…………」
ラック「もしもーし?」
???『…ちゅーか、かっこいい?!この人!!
腕めっちゃ細いし白いし目の大きさもかなりナイスやし…』【普通そういうのは可愛いって言わないか? 】
ラック「あの…?」
???「は!はい!!」
ラック「ガーベストって、どっちにあるかわかりますか?」
???「え、ええ…あ、でも、こっからやったら半日ぐらいかかりますよ。」
タクミ「半日ぃ?!そんなにかかんのー?!」
レイ 「今から行ったら、確実に野宿ですね…どうします?」
タクミ「めんどくせーなー…どっかに村とか町とかねぇかなー」
???「あ、村だったらすぐそこに僕の村が…」
タクミ「あんの?!じゃあそこで泊ってこーぜ!」
ラック「そうしようかー。じゃあ、案内してくれますか?」
???「は、はい!」【(喜) 】
アズマ「野宿しなくてすんでよかったですねぇ。」
ラック「うん、そうだねアズマ」
(音:ピシャーン)
アズマ「ひぃ?!」
ラック「アズマ?」
???『…ライバル…出現、か!!』
ラック「そういえば、あなたの名前は?」
???「え、ああ、僕ですか?僕は、カヲルです。」
ラック「カヲルかー。よろしく。オレ、ラフィクス。ラックでいいよ。
…ってこれと同じ事何回言ったかなあ…」
アズマ「さあ…?あ、えと、僕は…」
カヲル「何回もってほど知り合いおんの?!」 【お前無視か。】
ラック「え、うん、まあね。」
カヲル「『ライバルいっぱいおる、ってことか…。』とにかく、よろしく、ラックさん。」
ラック「うん、よろしく!」
タクミ「なーなー村ってどっちー?早く行って飯食おうぜー!」
《村・次の日》
アズマ「ふー…いい朝ですねー…」
カヲル「おはようございます、アズマさん」
アズマ「あ、カヲルさん。お、おはようございます。」
カヲル「ところでアズマさん…」
アズマ「はい?」
カヲル「……ラックさんとは、どういう関係なんですか?!」
アズマ「え?どういうって言われましても……えーと、…」
カヲル『なんでそこで詰まんねんや…?
…ま、まさか…口で言われへんぐらいのすごい関係なんか…?!
未知の領域に踏み込みつつあるっつーかむしろもう踏み込んでたりするんか…?!』【あほか】
アズマ「カヲルさん…?」
カヲル「うわぁぁぁぁぁ」【遠くなってゆく】
アズマ「カヲルさん?!……どうしたんだろう……」
ラック「あれー?何やってんのアズマ。」
アズマ「あ、ラックさん、カヲルさんが…」
ラック「カヲルがどうしたの?」
アズマ「それが……」
《昼》
タクミ「腹減ったー飯まだー?」
レイ 「もうすぐ昼ですね。」
ラック「カヲル、昼過ぎても帰ってこなかったらどうしよう…」
カヲル「それって、心配してくれてるんですか?」
ラック「カヲル!」
アズマ「カヲルさん!ああよかった、道に迷ったりとかしてたらどうしようかと心配でしたよ…」
レイ 「おかえりなさい。」
タクミ「腹減ったー。飯食おうぜ飯ー。朝飯も食ってないもんな、おれたち。」
カヲル「ちょっと待っててください、すぐ用意しますから。」
エマ 「がめつい…」
《食後》
タクミ「はあ、うまかった。満腹だー!」
エマ 「食うだけ食って後片付けしないのかあんたは。」【とかいってどうせこいつも片付けてない】
カヲル「ああ、いいですよ片付けときますから。」
(音:カチャカチャ)
ラック「オレも手伝うよ」
(音:ドコォーーン)
カヲル「な、何や?!」
レイ 「外に何かいます!」
魔物 「ふっ、ふふふははははははははは、はははは!この村俺達が占領したぜ!!」
手下 「ヒューヒュー親分かっくいーー!!」
魔物 「はっはっはっはーー!!」
ラック「うるさーーい!!」
魔物 「何だとぉ?!てめぇ、俺達を何様だと思ってやがんだこんちくしょー!」
エマ 「ただの雑魚キャラに決まってるでしょ?本当は弱いくせにえばりやがって。」
魔物 「何ぃぃい?!!」
タクミ「そーだそーだ!台詞三流のくせしやがってー!」
手下 「おっ、親分!こいつらめちゃくちゃ失礼ですぜ!」
魔物 「このぉぉ!こっちが下手に出てりゃ調子に乗りやがってバカヤロー!もう容赦しねぇぞこんちくしょぉ!」 【下手?】
(音:どがっ)
ラック「うわっ、危ない…はう!」
アズマ「どうしたんですか?!」
ラック「足、ひねった……」
魔物 「チャーンス!とどめっ!!」
(音:ドッ)
アズマ「ラックさん?!」
魔物 「…何ぃ?!いない?!」
カヲル「ふぅ…大丈夫か?」
ラック「あ、うん、ありがとう!」
カヲル『ちっ…もうちょっとピーー【伏せ字】な反応をしてほしかった……』 【伏字に意味はない】
魔物 「くそーー!もう一回!」
アズマ「これ以上好き勝手はさせませんよ!」
(音:ザシュ )
魔物 「ぎゃああああああああ!!」
手下 「お、親分がやられた!逃げるぞ!!」
手下 「ラジャー!!」
(音:ズダダダダ)
ラック「うわあ、アズマ強いなあ!かっちょいー!」
アズマ「あ、え、ありがとうございます…」
カヲル『な……何か俺…めっちゃ負けてる………でも、いつか、いつかは…!』
タクミ「あれ?そーいえばさー、村の人出てこないよな。」
カヲル「ああ、この村には僕一人しかいませんから。」
レイ 「カヲルさん一人…?」 【なんでやねんっ!】
カヲル「昔はおってんけどな…みんなどっかいってもうた。」
ラック「えー…じゃあ、寂しいね…。あ、そーだ。一緒に旅しない?」
カヲル「えっ?!『ちゅーか、それ、誘ってる?!誘ってるっ?!』行く!もぅ一人は寂しくて寂しくて…」
エマ 「またバカが一人増え…」
レイ 「さあ、それでは行きましょうか。」 【れ、レイ…!】
タクミ「ガーベストまで案内よろしく!オレら道わかんねーから。」
カヲル「ああ。『ライバル強いけど…頑張ろ…』」
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